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by oniwabann

たたらによる鉄づくり

 「鉄づくり」は、まる一日かけて粘土の炉を作ることから始まります。
 炉が出来上がると薪を燃やして乾燥し、その火だねの上に木炭を入れ風を送って炎を上げ、砂鉄を入れます。そして三日か四日の間、約30分ごとに砂鉄と木炭をかわるがわる炉の中に入れていきます。そうすると燃える木炭から一酸化炭素のガスが発生し砂鉄(磁鉄鉱といって鉄と酸素が化合した酸化鉄)から酸素が取り除かれて鉄になります。このことを還元作用といいます。
 「たたら」の操業は村下(むらげ)とよばれる技師(ぎし)長(ちょう)が中心になって進められます。村下は砂鉄を入れるかたわら炉の状況を観察し、燃え上がる炎の色によって作業の判断をしていきます。
 一回の操業のことを一代(ひとよ)とよび、この間に使う砂鉄の量が10~12トン、木炭は12~14トンという膨大なものです。そして炉から取り出された鉧(けら)(鉄と銅を含む大きな塊)が約2トン、この鉧(けら)を砕き割って選び出した玉鋼はわずか約800キログラムという少ない量です。
 労働が激しく不眠不休の大変な仕事で、しかも大量に生産できなかったため、取れた鉄はとても大切なものでした。そして人々は、このような「鉄づくり」のおかげで高い文化を発展させることが出来たのです。

                              
  三木市立金物資料館より
by oniwabann | 2010-02-18 08:56 | お知らせ | Comments(0)