兵庫県三木市の情報をどんどん発信!三木市役所職員JJによるブログ。


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外国人として生きること―互いの理解から始まる第一歩―

 私は韓国釜山生まれ釜山育ちの韓国人です。大学3年生の時、交換留学がきっかけで初めて日本に来ました。
 1年間の留学生活はとても楽しく、日本での生活に苦は全くありませんでした。留学が終わり、韓国に帰国して数年間日本語を教える仕事をして再び日本に来ることになりました。今度は留学生ではなく社会人としてです。するといろんな困難に直面してしまいました。それは学校という大きな守りがある留学生時代と違って一個人として、ただの外国人として生じる困難でした。
 日本の制度、習慣、社会的観念、偏見、何より言語が大きな壁でした。働くとなるとこの全てのハードルがスタート時点にセットされ、それらを乗り越えないままではスタートすら出来ないことを痛感しました。
 多くの方は「外国人」という言葉を聞くと、まず西洋人を思い浮かべるでしょう。それから言語は英語が思い浮かぶでしょう。日本人と外見が変わらない私が「韓国人」をカミングアウトすると、なぜか「No」と答えが返ってくることがよくあります。韓国人にも英語は外国語のため、苦手な人はたくさんいます。日本と同じなのです。
 私は来日して12年目ですが、日本語がどんなに話せても自分の考え、感情を母国語で伝えるよりは、はるかに下手になります。思いの60~70%ぐらいでしょうか。
 言語にはその国の持つ性格がそのまま溶け込んでいます。日本語は謙譲語、敬語、受身、使役など、他人を思う言葉が主になっています。習慣的に相手を立ててへりくだる表現などは、特に日本語特有な話し方だと思います。その特有な話し方が日本語の隅々にあるため、日本語を話すときは日本人らしさ(日本人の真似)が求められます。
 私の場合、母国語の韓国語を話す時は、やはり韓国語が持つ特性、ストレートな話し方になります。主に「私」が中心になります。そのため最初の頃は日本語が話せても、どこか聞きづらい、自己主張の強いキツイ人になってしまい、トラブルもありました。その理由を理解するのに、かなりの時間がかかりました。このハードルは12年住んでいても、未だに解決できない問題です。知らずに他人を傷つけたり(韓国語のストレートな表現)、傷ついたり(思いが伝わらない、不慣れさ)しています。
 外国人同士、繋がっていると思われがちですが、実は外国人同士も繋がっていないのが現状です。三木市には国際交流協会がありますが、その存在を知らない外国人の方が多いのではないでしょうか。そして外国人同士もお互いの国の言葉は分からないため、共通語は日本語や英語になります。どちらも苦手な人が多いので情報交換、意見交換、ただの世間話もできないのです。日本の制度、ルール、社会的観念が分らないため、経験する失敗、戸惑いも数え切れないほどです。 自分たちの国の社会的観念、習慣などが身についているため、日本社会にふさわしくない場合もあると思います。すると段々日本社会に踏み出そうとする勇気がなくなり、孤立するのでしょう。 しかし、日本で生きると決めた私を含め、外国人はそのような困難を抱えたり、乗り越えたりしながら気を張って生きているのです。「外国人」ではなく、「三木市民」「ご近所さん」として生きていきたいです。

曺潤貞(ヂョユンジョン)



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by oniwabann | 2017-02-21 09:59 | 人権 | Comments(0)