兵庫県三木市の情報をどんどん発信!三木市役所職員JJによるブログ。


by oniwabann

2017年 03月 29日 ( 1 )

〝坂田かおり〞を生きる

「去り行く一切は比喩に過ぎない」ドイツの歴史学者シュペングラーの言葉だそうだ。遠い昔、ある人から教えてもらった。今でも妙に私の脳裏に響いている。

今年50歳、振り返るには少し早いが、私の半生はどんな比喩で表現できるのだろう。

被差別部落に生まれ育ち、当然のように解放運動にまい進した10代。結婚し、子育てに明け暮れた20代。そこで体験した社会の偏見と差別の現実、孤独の過酷さ。挫折は「つながり」の大切さを再認識させた。そして、再び解放運動へ。

凸凹、ジェットコースター…そんな半生でつかんだ私の真実を少しお話したい。

おいたち

1967323日、岡田家の5人兄弟の4番目に生まれる。生後100日目で叔母の家(坂田)に養女としてもらわれた。

まだ保育園年長のころ、幼なじみのYちゃんから「かおりちゃんだってもらい子だがん」と突然言われ…心の中はなんとも言えないさみしさだけが残った…。

Yちゃんは親子遠足から帰った後にお母さんが家を出て行き、悲しみを私に投げつけることで寂しさを紛らわそうとしたのかもしれない。幼いころの私の心は、いつも複雑だった…。裕福ではないけど、兄も姉も仲良しの弟もいる岡田の家。自営業で父も母も遅くまで働いていたため夜は一人ぼっちの坂田家…。

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隣保館での学習会に行くことが楽しかった。学習会では、みんなが集まって勉強したり解放学習の中で人を大切にする心の勉強をしたりする。一人じゃない、みんなが集まる安心できる居場所だった。

5年生の時に幼なじみから自分の生まれ育ったこのムラが同和地区であることを聞かされた。ショックだった…。なぜ、大好きなこのムラが差別を受けてきたのか…。なぜ、今でも差別が残っているのか!?不合理な差別への怒りと共に社会的立場を自覚することで、部落差別について学び直しと解放への思いを新たにした解放学習会。

立場宣言

「部落差別をなくしたい! あらゆる差別をなくしたい! 部落に生まれたことを誇りに思う!」隠さず生きる、思いを伝える、差別を共になくす仲間になって欲しい! 差別をしない生き方をする!!

差別をなくしたい! 願いは、友だちのシンドイ思いも含め本音で語り合える仲間とつながる時間(学習)でもあった。初めての高校生集会、全国各地にこんなに多くのつながる仲間がいるんだ!と感動した。

20代〜現在

地区外の男性と結婚。出産、子育て、離婚。部落差別って、結婚差別・就職差別ばかりじゃなかった。自分の住んでいるここで、すぐ横で、〝いまここ〞に差別があるんだ。地域、学校、保育園、生活しているこの日常の中で「ここには同和地区が無いから同和地区の人が住んで無いから関係ないよね。」「同和地区の人と結婚した人はみんな不幸になっている。」言えないこと、語り合える仲間がここにいないこと、孤独の中での子育て…。

「差別をしない子に育てたい!!」わが子への願いは、出逢ったすべての子どもたちへ。

差別をしない→誰も排除しない! 一人一人に出逢い、その人を知る→認める! 認め合う!

シングルになり離婚を通して根強い女性差別「あなたが忙しい(仕事)からね。離婚したんでしょ?」に嫌気がさした。私はわたしらしく幸せに生きると決めた。

豊かな仲間との出逢いは、多様な生き方を知る。差別をしない生き方は自分を豊かにする。自分の〝しあわせ〞は自分で決める。私はわたしらしく生きる。

50歳は論語では知命とされる。知命…五十にして天命を知る。私の天命は「〝坂田かおり〞を生きる」ことだ。

激しく、優しく、たおやかに…何よりも仲間とのつながりに支えられて。

    

部落解放同盟鳥取県連合会西部地区協議会女性部長 坂田かおり
    
    
    

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by oniwabann | 2017-03-29 09:41 | 人権 | Comments(0)